震度7は10年で3回、震度4は532回——震度別に実数を数える
「震度5弱」と聞いて、それが珍しいことなのか、よくあることなのか、すぐに答えられる人は少ないと思います。
気象庁の震度階級関連解説表には「何が起きる揺れか」が書かれていますが、それが何回起きているかは書かれていません。当サイトは気象庁の震度データベースから過去10年ぶんを取り込んでいるので、数えました。
過去10年、震度別の回数
2016年8月から2026年8月までの10年間に、全国で震度1以上を観測した地震は 25,924回 でした。震度別の内訳です。
| 最大震度 | 回数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 1 | 16,824 | 64.9% |
| 2 | 6,452 | 24.9% |
| 3 | 1,980 | 7.6% |
| 4 | 532 | 2.1% |
| 5弱 | 77 | 0.30% |
| 5強 | 38 | 0.15% |
| 6弱 | 12 | 0.05% |
| 6強 | 6 | 0.02% |
| 7 | 3 | 0.01% |
震度1と2で全体の約9割を占めます。震度4以上はすべて合わせても668回で、全体の2.6%です。
1つ上がるごとに、およそ3分の1から半分に減ります。震度5弱(77回)と震度6弱(12回)では6倍以上の差があります。
震度7は10年で3回
この10年で震度7を観測した地震は3回です。
| 日時 | 震央地名 | 規模 | 深さ |
|---|---|---|---|
| 2018年9月6日 03:07 | 胆振地方中東部 | M6.7 | — |
| 2024年1月1日 16:10 | 石川県能登地方 | M7.6 | — |
| 2026年7月28日 16:27 | 熊本県熊本地方 | M7.1 | 16km |
3回とも別の地域です。2016年4月の熊本地震(前震M6.5・本震M7.3)は、この10年の集計期間からわずかに外れています。それを含めれば、この11年で震度7は5回ということになります。
「めったにない」で片付けられない数字
震度5弱以上は10年で136回でした。1年あたり13.6回、およそ1か月に1回の計算です。
震度5弱は、気象庁の解説によれば「棚にある食器類や本が落ちることがある」「固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある」揺れです。それが月に1回、日本のどこかで起きています。
直近1年に限ると、こうなります。
| 過去1年 | |
|---|---|
| 合計 | 2,781回 |
| 震度3以上 | 335回 |
| 震度4以上 | 83回 |
| 震度5弱以上 | 22回 |
| 震度6弱以上 | 4回 |
1日平均で約7.6回。震度4以上が年に83回、4〜5日に1回の頻度です。
場所によって偏る
回数は全国に均等に散らばりません。過去1年で最も回数が多かった震央地名の上位はこうなります。
| 震央地名 | 過去1年 |
|---|---|
| トカラ列島近海 | 353 |
| 熊本県熊本地方 | 351 |
| 熊本県天草・芦北地方 | 162 |
| 岩手県沖 | 107 |
| 青森県東方沖 | 98 |
上位3つはいずれも九州で、合わせて866回。全国2,781回のうち31%がこの3か所に集中しています。
ただしこれは「その地域が危ない」という意味ではありません。トカラ列島近海は群発地震が起きやすい場所で、活動期に回数が跳ね上がります。熊本は2026年7月の地震のあとの活動です。回数が少ない地域で大きな地震が起きないわけではありません。能登半島も、2024年1月の直前まで上位ではありませんでした。
数え方について
- 出典:気象庁「震度データベース検索」を加工して当サイトが集計
- 集計期間は2016年8月〜2026年8月の10年間、25,924件
- 震度1以上を観測した地震だけが対象です。体に感じない地震は含みません
- 割合は小数第2位を四捨五入しています