防災速報

去年1年で2,784回——地震の回数を数えてから防災リュックを選ぶ

PR

「そのうち買おう」と思ったまま、防災リュックを買っていない人は多いと思います。まず数字を確かめることにしました。

このサイトは気象庁の防災情報を自動で記録していて、あわせて気象庁の震度データベースから過去10年ぶんの地震(30,674件)を取り込んでいます。過去1年ぶんを数えると、こうなりました。

数字:全国で過去1年に2,784回

回数
有感地震(震度1以上)2,784回
うち最大震度3以上336回
うち最大震度5弱以上22回

1日平均で約7.6回。震度5弱以上――家具が倒れることがある揺れ――だけでも、年に22回起きています。

震源域ごとに見ると、偏りがはっきり出ます。上位8つはこうなりました。

震源域回数
トカラ列島近海353
熊本県熊本地方351
熊本県天草・芦北地方162
岩手県沖107
青森県東方沖98
三陸沖98
島根県東部81
熊本県阿蘇地方73

上位3つが九州で、全国2,784回のうち1,067回(38%)が九州とその周辺でした。特定の地域に集中する年があるということです。逆に言えば、上位に入っていない地域で起きないという意味ではありません。過去10年に広げると、上位の顔ぶれは年ごとに入れ替わります。

集計期間中の最大は、2026年7月28日に熊本県熊本地方で発生したM7.1・最大震度7です。同じ日に天草・芦北地方でもM6.1・最大震度5弱、翌29日にもM5.8・最大震度5弱が観測されています。

(出典:気象庁「震度データベース検索」および気象庁防災情報XMLを当サイトが集計)

数字から言えること、言えないこと

言えるのは「この1年、地震は日常的に起きていた」ということだけです。

次にいつ大きな地震が起きるかは分かりませんし、当サイトがそれを予測することもありません(気象業務法により、予報業務には気象庁長官の許可が必要です)。ただ、備えるかどうかを決めるのに予測は要りません。1年で7回、震度5弱以上が実際に起きているという事実だけで十分だと考えています。

防災リュックを選ぶときに見る3点

1. 何人分か、誰が背負うか

セット品は「1人用」「2人用」で売られていますが、重要なのは背負う人が実際に持てるかです。1人用でも4〜5kgあります。高齢の家族が背負うなら、中身を2つに分けるほうが現実的です。

2. 中身より「入れ替えの手間」

セット品の中身はどれも似ています。差が出るのは期限管理です。水と食品には賞味期限があり、5年経てば入れ替えが必要になります。

購入時に「何が・いつ切れるか」の一覧が入っているものを選ぶと、5年後の自分が助かります。入っていない場合は、買った日に中身の期限をメモしてリュックに貼っておくことを勧めます。

3. 玄関に置けるサイズか

押し入れの奥にしまうと、取り出す前に部屋が散らかって出せません。玄関か寝室に置ける大きさを基準にすると、置き場所から逆算できます。

実際に売れているもの

楽天市場で「防災セット」を検索し、レビュー件数の多い順に並べたときの上位です。価格・レビューは2026年8月12日時点のもので、変動します。

防災セット SHELTER プレミアム 1人用(アットレスキュー)

防災士と災害備蓄管理士の監修をうたっているセットです。1人用としては標準的な構成で、レビュー件数が多いぶん中身の評価が読みやすいのが利点です。

執筆時点で14,980円前後。レビュー2,725件・平均★4.58

楽天市場で見る

ハザードリュック 36点セット 1人用(HIH)

福島県の企業が開発したセットです。東日本大震災を経験した地域の企業が作っているという点は、選ぶ理由になり得ます。

執筆時点で15,800円前後。レビュー3,230件・平均★4.6

楽天市場で見る

セットを買わず、食料だけ足す選択もあります。

尾西食品 アルファ米 12種類 コンプリートBOX(5年保存)

水かお湯を注ぐだけで食べられる保存食です。12種類入りなので、「どれが口に合うか」を平常時に試せます。買ったら1食だけ食べてみることを勧めます。非常時に初めて食べて口に合わなかった、が一番困ります。

執筆時点で5,076円前後。レビュー4,342件・平均★4.6

楽天市場で見る

買った後にやること

買って玄関に置いた時点では、まだ半分です。

  1. 中身を一度すべて出す。 何がどこに入っているか、暗い場所でも分かるようにしておく
  2. 期限を一覧にして貼る。 水・食品・電池・救急用品でそれぞれ違います
  3. 保存食を1食だけ食べる。 味と調理手順を確認する
  4. 家族に置き場所を伝える。 自分が家に居ないときに使うのは他の誰かです

自治体の情報もあわせて

備蓄品の目安や避難所の場所は、お住まいの自治体が公開しています。避難所は災害の種類(地震・津波・土砂災害)によって使える場所が変わるので、住所で調べておくと役に立ちます。


このサイトでは、気象庁が発表した地震・津波・火山の情報を自動で記録して掲載しています。今どこでどのくらい揺れているかは過去の発表と統計で確認できます。

出典:気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/)および気象庁「震度データベース検索」を加工して作成